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北京オリンピック(五輪)・高校野球

世界卓球選手権閉幕 王皓と張怡寧がシングルス優勝

世界卓球選手権横浜大会は5日男女シングルス決勝を終え、全日程を終了した。女子シングルスは世界ランキング1位の張怡寧(チョウイネイ、チャンイネイ、中国)が郭躍(カクヤク中国)を4−2で下し、2005年大会以来2度目の優勝を果たした。

張怡寧は出だしで郭躍のパワーとスピードに押され、2セット連取されたものの、そこからボールに強弱の変化をつけ、郭躍のミスを誘い、自らも攻撃して4セットを連取し、優勝を決めた。

郭躍はバックハンドの強打で張怡寧のフォアを打ちぬくケースが多く、そのまま優勝するかと思ったが、張怡寧の戦術変更に付いていけなかった。パワーとスピードは張怡寧を上回っているので、あとはどれだけ変化に対応できるか、と言ったところか。郭躍は調子に乗ってくると途方もない強さを見せる半面、リズムを狂わされるとミスが出る、という課題があるようだ。

男子は世界ランキング1位で第1シードの王皓(オウ・コウ、中国)が3大会連続4度目の優勝を狙った王励勤(オウ・レイキン、中国)を4−0で下し初優勝した。王励勤はリードされていてもいつの間にか同点に追いつくなど、実力は互角だったが、最後に王皓の気合が上回ったのか、ストレートで敗れた。

しかし、実力から言えばどっちが勝ってもおかしくなかっただろう。プロレスなら八百長試合と言われてもいいくらい、王励勤は勝負弱かった。実力が拮抗してくると、気力の勝負になる。その点で王励勤はどうしても勝ちたい、という気持ちがあまりなかったのではないか?という感じを受けた。

ともかく、これで、3大会連続で中国勢が5種目全制覇ということで、日本は全く中国に歯が立たない状態だ。

これを見た日本の宮崎監督は若手の強化に乗り出すことに決めた。日本男子最年少14歳6か月でシングルス1回戦を突破した丹羽孝希(青森山田中)は国際卓球連盟(ITTF)のプロツアーに参戦して世界ランキングを上げることに専念するという。世界ランキングに関係のない全国中学選手権大会などには出場せず、大人に交じって世界で強豪と戦う。
男子ダブルスで16強入りした松平賢二(20)=青森大=もドイツのプロリーグへ参戦する。

これで男子選手は、ドイツ、フランス、中国リーグ等で腕を磨くことになる。2年度のロンドン大会が楽しみである。

女子も石川佳純選手がベスト8に入ったが、まだまだ伸び盛りの選手なので、今後が非常に楽しみだ。何とか中国の牙城を崩して欲しいものだ。

私が選手をしていた頃は全国中学大会が始まったばかりで、中学生は高校生には到底勝てないのが当たり前の世界だった。

しかし、今や、中学生が世界選手権に出場し、しかも勝つというすごい若返りが起こり、若年層からの英才教育が行われている。石川佳純選手や福原愛選手のように両親が卓球選手で家に卓球台がある家庭も増えてきているからだろう。(ちなみにこの2人は6月からダブルスを組むそうでこれも期待できる。)

昔は自宅に卓球場を持つ家はほとんどなかったし、卓球そのものもそれほど必死でやっている人は少なかったように思う。親がやらしたくないのが普通だった。私も高校で卓球をやるな、と父から言われた。

だが、今や、中学生からプロのような遠征ツアーを組んで集中的に強化しないと中国には勝てないのだろう。13億人の中から選抜された才能あふれるエリート選手に勝つのは容易ではない。しかも、中国選手は内部でも激しい競争をして切磋琢磨している。

とはいえ、以前北朝鮮の選手でパクヨンスンという女子選手がいたが、彼女は中国に対してただ1人で挑み勝ち続けていた。だから日本選手でもやり方次第では中国にも勝てるのではないかと思われる。

意志あれば道あり。中国の強烈なボールに対して対抗できるようなパワーとスピードをつけ、ラリーでも、回転量でも上回れれば勝てるはずである。そのような選手が出現することを期待したい。

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