今日から金沢へ出張する。
かにでも食べてのんびりできればいいのだが、実は仕事である。
全国イノベーションコーディネーターフォーラムという会で、発明を売る営業マンが集まるわけだ。
特許は出せばよいというものではない。
自分で使って事業を興すか、あるいは、他人にライセンスしたり売却してお金に変えて初めて意味がある。
もっとも、防衛的な意味で保有するだけで意味がある場合もあるのだが。
大体特許を出願している人は面白い人が多い。
自信があるというか、ものすごく儲かるはずだ、というような気持ちを持っている。
それが本物であれば、おそらく、実際に相当な収益をあげられるだろう。
まずは自分のセルフイメージを高く保つ必要がある。
自分が世界トップの発明ができる、という自信が必要だ。
発明家の大部分は自分は非常に優秀だと思っているように思われる。
そう思っていないと発明は難しいように思う。
そうした根拠のない自信が非常に重要なのだが、それに加えて現実をきちんと見る目も必要だ。単に甘い夢だけでなく、厳しい現実を見る目が必要ということだ。
特に今の市場環境は非常に厳しくなってきている。
そういう状況で売れない特許を保有している余裕のある会社はそんなに多くないだろう。
むしろ、使わない特許を売りに出したりして整理する方向に進んでいるだろう。
そういう環境でも、会社がぜひ欲しい、と言われるレベルの特許を持ってさえいれば、その会社はしばらくは安泰である。
いい特許を出願すること、売れるビジネスプランを作ること、の2つがイノベーションコーディネータには求められるだろう。
イノベーションの創出にかかわれることは非常にうれしいことだ。
是非ともホームラン級のイノベーションを手掛けてみたいものだ。