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アグリビジネスフェア 品種登録と特許

アグリビジネスフェアというのが、東京有楽町の東京国際フォーラムであり、参加した。

いつものように日比谷線の日比谷で降りて、東京電気ビルの階段から出てJR有楽町駅、ヨドバシカメラを抜けて東京国際フォーラムに行った。

セミナーでは新しいポータルサイトの使い方では、品種登録と特許検索が同時にできるという画期的な検索システムが公開された。これはかなり便利だろう。それと特許流通アドバイザーによるアグリバイオ関係の技術移転の成功話があった。

秋田とか広島とか地域でも特許発明がライセンスされ、実用化されていた。

最近、元特許流通アドバイザーの野口満さんの、「知財立県―埼玉県発!特許を活かす 未活用特許は宝の山」という本を読んでいるのだが、地域の中小企業でも優れた技術を持っていて、それに興味を持つ他の企業もかなりあるようだ。

ただ、野口さんの本の中に、発明者が高齢化して、その発明が世に出るのと、寿命が来るのとの競争になることがあり、特許を守り続けていたが、年には勝てず、会社をたたんでしまったという話もある。野口満さんの6年間の間に5人がそういう運命をたどったという。

発明をして、特許を取り、それが非常にすばらしい発明なので、世に広めようとして会社を作る人もいる。大学でも、企業がやってくれないので、自分でベンチャー企業を作って実用化を目指す人もいる。

だが、特許もある意味製品であって、社会から望まれていなければ、いくらいい製品であっても売れることはない。

世の中から進みすぎていても売れないし、遅れていてももちろん売れない。

半歩先を行く製品がちょうどいい、という説もある。

そういう意味で、自分の発明が画期的、と思っていても、世に出して売れなければ、さらに改良をして誰もが欲しい製品にする努力をするべきだろう。

特許技術が製品に使われればそれこそ、億単位の収入になることも別に珍しいことではない。米国のレメルソンという発明家は生涯で500億円を稼いだという。

日本の発明家の中にも、年10億レベルのライセンス収入を得ている人もいるし、会社で年数千万円の発明報奨を得ている人もいるそうだ。

本当にすぐれた発明であれば、他人と競争する必要もないし、奪う必用もない。うそを言っても使ってみたらすぐにわかるので、詐欺をする余地もない。

そして、紙と鉛筆だけでも発明はできる。まさに無から有を生み出すのが発明である。

ここ数週間の急激な株価の下落と円高も今日は一服しているようだが、いずれまた企業収益の発表や雇用統計が発表される毎に下落していくことだろう。

そういう時こそ、発明をすべきと思われる。

発明まで行かなくても、改良、改善レベルでもよい。

いつも知恵を使い、少しでも成功に近づいていれば、それがいずれ大きな差になってゆるぎない地位を築くことにもなる。

世界恐慌になるおそれがある今こそ、日本国民は発明を考えるべきではないかと思われる。そして、マイクロソフトやアップル、グーグルのような世界的な企業を立ち上げることができれば世界恐慌や戦争も避けられる可能性がある。

日本人全員が発明をしようと考えたらすごいことになるだろう。