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ネットカフェ難民から個室ビデオ店難民へ

大阪難波の個室ビデオ店「試写室キャッツなんば店」での火災事件にはいろいろ考えさせられた。

ネットカフェ難民の場合はあまり夢もなく、何となくネットカフェで過ごす若者や日雇い労働者が多い印象だった。が、個室ビデオ店の場合は俳優志望とか、ヘルパー2級やケアマネージャーとか社会福祉関係の資格を取り、再起を期すような夢や希望を持つ人間がいたようだ。

それが、火災によりすべてを失ってしまった。ご家族の心痛は察するに余りある。

犯人の無職、小川和弘容疑者は1年半前から自殺を考えていたが、実行できずにいたそうだ。それをやっと実行したが怖くなって逃げ、他の客が巻き添えになった。最近はこうした他人を巻き込む迷惑な行為が増えているように思われる。秋葉原も荒川沖も岡山の事件も、自分自身だけでいいものを他人を巻き添えにした非常に迷惑な事件である。


個室ビデオ店「試写室キャッツなんば店」は1泊シャワー付きで1500円。業界最安値という。30日泊まれば4万5千円。アパートを借りても同じか、それ以下のところもあるはずだ。月3万円程度のアパートはいくらもあるし、月1万円台のアパートも捜せばあるだろう。

むしろ、会社員が家が遠くて利用する、というような使い方もあったようだ。

私の場合、難波だと割引タクシーがあり、1万円弱で自宅に帰れたのだが、同じことならその辺りのホテルに泊まっても費用はあまり変わらないので、上本町の都ホテルに泊まったりすることもあった。

が、私自身、懇親会で遅くなったら、タクシーで帰るよりも、こうしたネットカフェなんかに泊まることもあった。以前、梅田のネットカフェに泊まったら、鍵がついてなくて、ICレコーダーを盗まれたことがある。もっとも、このレコーダーは勤務先のものだったので私自身には損害はなかったのだが。

その点、今回の個室の場合は鍵がついているようなので、盗まれる可能性は低い。
しかも、1泊1500円でシャワー付きであればネットカフェやカプセルホテルよりも安いので、利用者にとってはありがたいだろう。人気が出るのはある意味当たり前だろう。

そうしたところで事件が起きたのは安易に安いところに泊まるのは危険、ということなのだろうか?ここにいた人達は皆こうした現実を自ら引き寄せてしまったのだろうか?

ここにいた人達のすべてが死に対する何らかの願望を抱いていたかどうかはわからない。しかし、非常に強く成功を望んでいたとしたら、こういうところに泊まっていたかどうか?

本当に成功を願う人であれば無意識に避けていただろう。

そういう意味で惰性で流されて生きていると危険に巻き込まれることがある。

明確な自分のビジョンを持ち、常に最善を期待して生きていればこういう目に逢うことは避けられたのではなかろうか?

どんな状況にあっても、必至で成功を目指していれば災難を避け、いつの間にか成功しているはずだ。

そういう意味でも常にビジョンを確認し、最善に意識を集中することは有効だ。宝地図、ドリーム・マップ、ビジョン・ボード、ドリーム・ボードといった自分のビジョンを確認できるものを常に目につくところに貼っておくのはそういう意味でも有効だろう。

今回の事件で惰性的創造の問題点を思い起こした。そして、自分自身もある程度は成功したと思っていたが、まだまだ上がいくらでもいる。そういう意味でもっと高い目標を持ち、もっと大きな成功を求めるべきという反省にもなった。そうしていれば今回のような事件に巻き込まれる可能性は低いだろう。

そして、こうした不幸な事件が起きないよう、日本全体、世界全体がもっと豊で活気に満ちた世界にしたいものだ。そういう社会的な作り方はドリーム・マップにあるようだが、私の場合、宝地図に貼ることにしている。方法はどうあれ、社会全体がよくなるイメージは誰もが持つべきだろう。暗いニュースを見ず、積極的創造をしたいものだ。