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三笠フーズの事故米転用問題

三笠フーズ(大阪市北区)が工業用に限定された有害米を食用に転用していた。それも、政府が売却した事故米全体の4分の1で、日本で最も大量に買い付けていたというからあきれる。

事故米は工業用のりの製造に使うもので、食用にしてはならない。カビが生えたりしてアフラトキシンB1等の発がん物質ができていたり、メタミドホス等の農薬が検出されたりしたものだ。他にも異臭がしたり、熱で品質に問題があったりするものもある。

例えばタイ産のコメ60キロが300円で買えたりする。通常末端価格では10キロで4000円くらいだから、末端価格からすると2万4千円。それが300円で買えるのだから、利益率は80倍にもなる。

もっとも、転用先は焼酎とか日本酒用とかで、精米すればカビのほとんどは取れるので健康上問題ない米もある。だが、メタミドホスが検出された米の場合はそういうわけにはいかないだろう。

中小企業だからこうした違法なことをしても構わない、というメンタリティではいつまでも大企業にはなれない。

中小企業といえども消費者は大企業に変わらない品質管理を求められている。コンプライアンスも同様だ。儲けるために違法なこと、あるいは、違法すれすれのことをやる、ということを勧めるコンサルタントもいるようだ。

そういうコンサルタントは消費者ではなく、自分のクライアントが儲けさえすればそれでよい、というメンタリティなのだろう。そうした考えでは長く成功し続けることはできない。

お金を稼げばそれでよい、という考えではいずれ消費者は気づくことだろう。

長期間繁栄しつづけるエクセレントカンパニーを中小企業でも目指すべきだ。日本の中小企業にはノーベル賞を受賞した教授の研究室から博士を雇用しているところもある。そこは小さな会社だが、利益率は非常に高い。オンリーワンの技術を持っている。

中小企業だからと言って違法なことをしてまで儲けよう、と考える必要は全くない。世間が求めるものをどこよりも高品質でどこよりも安く提供すればよいだけのことだ。

そのために知恵を絞ることをせず、安易に違法なやり方でお金を稼ぐやり方をすれば、いずれその会社は立ち行かなくなるだろう。

会社の利益だけでなく、消費者の利益も考え、まっとうな商売をしてもらいたいものだ。

今は情報が瞬時に広まるため、ちょっとした事故で会社がつぶれるところもある。中小企業だからこそ、コンプライアンス(法令遵守)が必要だろう。大企業は法務部等が目を光らせているし、内部告発制度も完備されている。

中小企業は社長がすべての実験を握っていることも多く、そういう企業では社長の言うことは絶対である(オーナー社長であれば、大企業も同じことだが)。社長に立てつけば飛ばされるかクビになる可能性が高いだろう。

しかし、社長が違法なことをやっているのであれば勇気を持って告発すべきだ。そういう社長に社長の資格はない。人間としてやってはならないことである。

宝地図にお金儲けだけを貼っているとコンプライアンスに反することをやったり、手段を選らばずに儲けることだけに走る場合もある。

お金を稼げないとしたら、それは、その人の心に原因がある。それを直せばいくらでもお金を稼ぐことは簡単なのだ。中小企業の経営者は経営が苦しいときほど、成功するための心の法則を学ぶ必要があるように思う。